霊能者とは

霊能者とは 2006年07月31日 20:52 Pages: 1 2 3

今回あらためて霊能者について書く事にしたのには理由がある。
私は、昔からタチの悪い動物霊や低級霊などに憑かれてる人と会うと寒気がして震えが止まらなくなる体質だ。しかしお祓いが出来るわけでもなく正直それとなく避ける事しか出来ず、便利なのか不便なのかよくわからない。

これが去年(2005年)辺りから急に私の周りで、そう言った寒気がしてしまう人をよく見かけるようになった。
そして実は、いくつもの前世を共有している私の大切な親友の一人と、今年に入ってから久々に会ったら寒気がして震えが止まらなくなってしまったのだ。

ショックだった。その人は、どうやらある宗教と関わるようになり、発するエネルギーが異質なものに変わってしまったようだ。1ヶ月ほど説得を続けたのだが、やはり聞く耳は持ってもらえず、これは当の本人しか分らない感覚だが、とても長時間会話する事さえ困難で、結局その親友とは縁が切れる形となったのだ。
ここでは、その大切な親友をAさんと呼ぶ事にする。

Aさんは元々霊感が強い。そのAさんが何故、その異質なエネルギーに気付かずにアッサリ呑まれてしまったのか・・。それはちょうど数年前、関わった霊能者Nさんのケースとそっくり同じなのだ。
しかも、私が会って寒気がする人はAさん以外でも、現在3人の人がいる。4人とも互いに全くの他人で、それぞれで様子がおかしい。また、私自身も昨年一時期憑かれてしまう事があった。すぐに気付いて対処は出来たのだが、何で急にそんな人が増えだしたのか、これは私の周りだけでない気がする。おそらくあちこちで上昇してる人と下降してる人がキッパリ二手に分かれ始めてる感じがするのだ。

Aさんはこのサイトの事を知っている。今もたまに覗いてるかもしれない。多分Aさんから見れば私の方がオカシイのだ。もちろんそう言ったものに憑かれると自分を疑えなくなるという特徴もある。だから私も自分自身を疑う視点は常に捨てないようにしてるつもりではいる。
ただ、これから書く事はAさんにもあまり話していなかった私が過去に体験した出来事が中心となる。この話を読んでもらった上で、あらためてAさんと他の3人もこのページを見る事があったら自分自身の異変に気が付いて欲しいと思ったのだ。
他の三人にはまだ何も告げてはいない。告げてしまう事でAさんの様に友人関係が切れては、もうどうしようもないからだ。

ちなみにこの記事の内容は私自身の体験談を中心に霊能者と言うものについて解説する構成になっている。が、かなり話が長いので読むのが苦手な方は「霊能者の見分け方」の部分だけを読むと言うのも手だ・・。

さて、ワケのわからない話が始まったと思った方は、ここで大人しく右上にある「×」印を押して「一瞬変な文章のサイトを見た気がしたが、これはウィルスだ。新手のウィルスなのだ。」と考えシステムの完全スキャンを行ってからメル友には たまには手紙で連絡をとりましょう。

体験談1「霊能者」

霊能者Nさん親子との出会い

霊能者とは一体なんなのか。

私自身は多少霊体質ではあるかもしれないが霊感があるとか言うレベルではない。前世もあくまで潜在意識の記憶であって霊力とは別物と言う認識だ。
基本的には霊能者なんてちょっと霊が見えるだけみたいな、単純にそれだけの存在だと考えていた。それが、これから話す霊能者Nさん親子と出会った事によってかなり認識が変わってしまった。

私が漫画家になる前の話。京都の某会社で設計室にいた頃、派遣で来ていたN2さんと言う女性(年上主婦)が、知人に霊能者の親子がいると言う話をよくしていて少し興味があった。そんなある日、同じ設計室の先輩の身内に不幸があり急遽、その霊能者Nさん親子に霊視してもらうという話になる。
その時に私もちょっとした不可解な霊現象に悩まされていた事もあり、ついで・・と言う形で一緒に行く事にしたのだ。それがそもそものきっかけである。

N2さん宅で霊視してもらう事になり私は軽い気持ちでついて行った。しかし最初に霊能者Nさん親子(母娘)と会ったとたん二人の視線が何故か私の方に集中!すごい形相で睨むのだ!

相談に来たのは先輩の方のハズなのに、実はどーも私の方が霊的にひどい状態らしく、聞けば私はある女性の生き霊に憑かれていて、もうとっくに押し潰されて死んでいてもおかしくない状態だというのだ。
生き霊と言うのは、人が無意識に発してしまう念のようなモノ。極端な話、誰でも常に微妙に生き霊は飛ばしているとも言えるのだが強弱があるようで人によっては相手に影響を与えてしまうらしい。また私自身も人の念に影響されやすいタイプらしく、相手も故意に飛ばしてるワケではないし、詳しく語って中傷的に解釈されても困るので、ここでは私が巻き込まれた生き霊についての詳細は省略しておく。あ、でも決して私が恨みをかって憑かれたとか・・そう言うのではないので念の為・・。

Nさん親子は、母親がお祓い専門で娘が霊視専門〔以後、N(母)、N(娘)と区別する〕。先祖代々古神道系の霊能者になるらしい。N(母)さんのご主人も、亡くなったが霊力を持っていたらしく一緒に修行してきたらしい。N(娘)さんなんかは、すでに幼い頃から色んな霊が見えてしまう為、むしろ現実より霊界の方が友達が多いとか・・。でも見える事でつらい思いをする事も多いらしく、途中からは自分の力をコントロールする事を覚えて今では見ようと意識した時だけ見る事が出来るようになったらしい。

N(娘)さんの前世は天使だったらしい。天界で友達と二人で過ちを犯してしまった為、人間界に落とされたとか。それで今、修行として色んな人を無償で霊視して助けていかなければならない運命にあるらしい。
Nさんらは霊視にお金は取らない。それでも感謝の気持ちで物をくれたりする人もいるが、その物自体にもつまらない不浄霊が憑いてたりするからそれも断っているとか・・。
霊視と言っても我々普通の人間にとっては想像しにくいが、普通に幽霊を見るのとは違い、その人に関わる人や先祖も遡って接触するモノで、相手のカルマを吸収してしまうような部分もあり、かなりの精神力を使うらしく誰かを霊視した翌日は一日中寝込むらしい。

ちなみに一緒に落とされた天使と言うのは、亡くなられたが、昔一時期テレビにもよく出ていた霊感占い師のFKさん。もちろん二人は現実では全くの他人である。

Nさん親子の霊力は基本的に二人についてる守護神が貸してくれている力だとも言っていた。
N(母)さんには6体、N(娘)さんには3体の守護神がついてるらしい。Nさんの除霊などを手伝っているN2さんの旦那さんにも守護神がついていると聞いた。守護神は守護霊とは違い、いわゆる神様がついている状態の事。しかし神様と言ってもNさんらの説明では高次元から来る光のようなエネルギー体の様なモノらしい。その光の効果の種類によって人間が色んな神様に解釈しているとの事。
例えば、癒す力のある光は薬師如来。邪を祓う光は素戔嗚尊や不動明王と言った具合にである。またN(娘)さんの様に見える人には、そう言った解釈しやすい神仏の姿になって現れてくれるらしい。

話は戻る。急遽、私がお祓いを受ける事となりN(母)さんの前に背を向けて座り、N(母)さんが「十種の大祓(とくさのおおはらい)」と呼ばれる経を唱え始める。背中から頭に向けて重い何かが出ていく様な感じがあった。横でN(娘)さんが霊的な状況を観察し説明。生き霊がとれ、中から地蔵さんが出てきたと言う。?? 聞けば私は最初から守護神として地蔵菩薩がついていて(修行もしてないのについてると言うのは結構珍しいケースらしい)、地蔵は修行の仏さんでかなりギリギリにならないと助けてくれないらしく今回はホントにギリギリだったから地蔵さんがNさんらと引き合わせてくれたのだろうと言う話をされた。
何でギリギリなのか・・何だか有り難いのか有り難くないのかよくわからないが、少なくともその地蔵さんがついていなかったらとっくに死んでた状態だったと告げられた。
(ちなみにこの話は、後にOさんにしたところ、Oさんの霊視では、地蔵菩薩は私にではなく私の母親についていて、私の方は白い竜神さんと日本風の女性の神様がついていると聞かされた。でも自分では2mぐらいの白龍は確かに幽体離脱中に何度か見たが、女神の方は自分が見たものは日本風でなく西洋風の水瓶を持った女神さんだった。見る人によって差が生じるのはOさんの話では見る人の霊格の差によって見える範囲が変わるからだと説明されたが、この辺りはハッキリはしないが、その人の目的や状態によって入れ替わる事もあるのではと個人的には思っている。)

また霊声を聞き取る資質を持っているらしく弟子入りするか?ぽい話もされたが、ちょっと興味はあったけど私は上京して漫画家になるつもりでいたので・・。(既にその時、翌年の東京営業所への希望転勤が認められていた。)漫画の事は霊視してもらうとただ「努力次第」との回答しかでなかった。

お祓いが終わった後、色々お話を聞かせてもらった。先祖供養の大切さや霊界の事。霊的な視点から見た不可解な少年犯罪や集団自殺の原因など。また神社にしても神様のいる神社いない神社があったり、お守りも神様の入ってるものとないものがあったりするらしい。ないものは単純にそこの神社が手抜き儀式をしている為らしい(笑)。話の最中N(娘)さんが薬師如来が来たと言い出す。「誰かまわりで病気の人はおらんか?」と聞かれ、ふと思いだしたのは弟の事。私の弟は生まれた時の医療ミスで脳に障害を抱えてしまい心臓も弱く、近いうちに大きな心臓の手術を控えていたのだ。その手術の担当医が弟とあまり相性が良くないとNさんに告げられた。しかし今さら担当医を変えてもらうワケにもいかないので、よくよく先祖に力を貸してくれるよう祈るしかない。弟の手術については私もその担当医が気になり、後日病院での説明会に家族と共に参加。「大丈夫ですよね」とあえて担当医に念を押してみたりもした(^^;)。もちろん先祖にも毎日手を合わせる。その甲斐があったのかどうかはわからないが結局手術は一番イイ状態で成功した。

そんな感じでNさん親子と会ったのはこれが最初で最後になる。Nさんらとは一緒にいる間、確かにとても力強い何かイイ意味での威圧感を終始感じ取っていた。何だか妙に恐縮してしまうのだ。今にして思うとそれだけかなり強いプラスのエネルギーを発していたと感じられる。
う~ん、でもNさんの事をこうして淡々と話してもあまり緊張感とかは伝わらないかもしれない・・。ホントはかなり省略しているが、色々支障の出る話もあって・・まぁここは、やっぱり省略する。

基本的には、この最初に会った時点では確かにNさん親子はイイ人達だったし、私も多少は霊能者ゆえのつらさや孤独感も理解していたつもりでいたのだ。だから自分が困った事で一々Nさんに相談する事はそれ以後一度もなかった。何しろ霊視の翌日一日寝込むなんて聞かされたら、とても相談する気にはなれない。一々頼る気になんてなれない。でも、影ながらもNさんらにはこれからも必要とする人達の為につらくても信じてくれる人がいなくても何とか頑張って欲しいと思っていた。

  • 霊能者

 

帰り際、N(母)さんが、私についてる地蔵菩薩は私を助ける為でなく私が誰かを助ける為についているのだから、どうか世の為人の為にその力を使ってください・・と言うような話をされた。
確かにそうなのかも・・と、思いながら別れる。個人的には漫画で誰かの気持ちを支える事が出来たらなぁ・・なんてよく考えていたが、果たして世の役に立つような漫画がかけたかどうかはあんまり自信がない。

ところで「確かにNさん親子はイイ人達だった」と書いたのは、後にこの二人が豹変してしまったからなのだ・・。

寒気

そんなワケでNさん親子とは一度会ったきりで、私は翌年上京。東京営業所にて設計の仕事をしながら夜は出版社S社に通う毎日だった。

そんな時、友人が事件に巻き込まれて殺されると言う事があった。その友人・・仮にここではBさん(年上男性)とする。そのBさんとは友人といっても2、3度しか会ってなくて、それほど親しいわけではなかった。ただそのBさんもわりと霊感が強かったのだが、Nさんらとはまた違う印象で正直言って、どーもそのBさんと会うと変な寒気がして落ち着かず、自分でも何でこんなイヤな感覚が起こるのか理解できずに、あんまり関わろうとせずそのまま疎遠になっていたのだ。

それがBさんが宗教テロ事件に巻き込まれたと別の友人に聞かされて、ニュースも見て、かなりショックだった。
Bさんと会ったあの時感じた嫌な感覚はこの事だったのだろうか?

しかしその事件は霊的にも色々と何か絡みのある事件で、Nさん親子の感じたものや、私自身が感じたものなどから表面的な単純な事件ではないと考えさせられる事件ではあった。
私は正直変な悔しさを感じさせられていた。
もしBさんに生前会った時、何かしら感じたものから警告が出来ていたら、彼は事件に巻き込まれなかったかもしれない。
でもそれは現実的には説得するにも滑稽な話にしかならない。嫌な感覚がするから、そう言う霊感的なものには関わらない方がイイと言った所で、じゃあそう霊感的に感じ取ってるオマエは何なんだと突っこまれるのが普通だろう。この感覚はどう表現すれば人に伝わるのか。

そしてそこから生まれたのが漫画「ゆらとふるへ」の原作となる物語だ。
Nさん親子とBさんの巻き込まれた事件をモデルに漫画を描いてみたのだ。300pほどの物語が一気に2週間ほどでネームが出来上がった。試しにそのネームをもって、通っていたS社の担当に見せてみた。しかし担当者は「今は霊感物は沢山出てるからねぇ」と読まずに渋られる。逆にどうでもイイと思いながら描いていた変形ロボットものコメディーがうけてその路線で描いていく空気になってしまう・・(TvT)。

やっぱり霊感ものを描くのはやめようと思い「ゆらとふるへ」の原作ネームを押入にしまう。ところがそう決意した日の夜にN(娘)さんから私に関するお告げがおりたと言う連絡があり「今描いてる霊感ものが日本中に知れ渡る」と告げられる。??いきなり何を言ってるのかワケがわからずビックリしたが、詳しく聞けば、どーも「ゆらとふるへ」の事を言ってるらしく、霊界の事を多くの人に正しく伝える事を目的とすれば、神様が力を貸してくれる・・と言うお告げだったらしい。・・・・。よくわからないが、でもちょっと嬉しいと思った(笑)。
他にもペンネームより本名でデビューした方がイイとか、漫画ももっとキャラクターの個性を強めた方がイイとか、N(娘)さんは私の漫画を読んだ事もないのに次々と鋭いアドバイス。何でそんな事がわかるんだ~?・・と言いつつも、私はここで思い切って雑誌を変える事にして「ゆらとふるへ」のネームを持ってあちこちの雑誌社をまわってみる事にした。

その中で講談社のマガジンの編集さんだけが「ゆらとふるへ」のネームをわざわざ預かって読んでくれて気に入られ、結局講談社に落ち着き、翌年デビューする事が出来たのだ。
ただデビュー作は全く霊とは関係のない正常な青春バイクものだった(笑)。
「ゆらとふるへ」は宗教にも絡んだ物語でこの話はこのままでは扱えないと判断された。その後、キャラだけそのまま残して内容を大きく変える事になっていったのだ。

動物霊憑依

そんな時、練習もかねて某同人誌などでも時々読みきりを書いたりしてたのだが、その読者で知り合った人に、これまた霊感の強い19歳の女性がいた。仮にCさん(年下女性)とする。

Cさんは霊を見るのはもちろん幽体離脱や予知、タロット占いも出来てよく当たるらしく、その辺の心霊話でおもしろい話を聞けるかもしれないと思い、最初の頃はよく電話で話を聞かせてもらっていた。その中の話をまずは一つ語る。

Cさんは高校に入った頃に霊力がつき始めた。きっかけは「こっくりさん」。「こっくりさん」をやった時にCさんの元に「私はあなたの守護霊です」と語りかける美男子霊(仮にRとする)が現れた。以来、その守護霊Rは事あるごとにCさんの前に現れ相談にのってくれたらしいのだ。
ただ同時に彼女の身の周りではいろんな異変が起こり始めていた。まず、こっくりさんを一緒にやったCさんの友人も、やはり霊力が付いて授業中に二人で幽体離脱して体の交換をしたりすることもできたと言う。これは守護霊Rの指導によるものらしい。また幽体離脱してる最中、Cさんの体に何かわからない霊が入り込んでCさんの体を使って奇声を発したり暴れたりすることもあったと言う。

ある時は、急にお腹が大きくなり始めた事があったらしい。最初は食べ過ぎかと思ったらしいが日増しに大きくなり、ほんの4,5日で、どう見ても妊娠しているお腹の様にどんどん膨れてきたと言う。もちろんCさんは妊娠するような覚えはなく。それ以前に男性恐怖症だった為、彼氏をつくる事もできなかったと言う。Cさんは表面的にはプライドも高く強気で活発なのだが本当はすごく気が小さく結局、親にも学校の友達にも相談することが出来ず医者に行く勇気もなかったらしい。夏だと言うのに厚着をして膨らんだお腹を隠し、夜は怖くて眠れず、どうしてイイのかわからず。何度も死のうと考えたと言う。しかし、一週間ほど立つと、今度は急に一気にお腹がしぼんで普通に戻ったのだ。助かったのだ。でも結局何だったのさっぱりかわからない。

また守護霊Rとも、こんなエピソードがあった。守護霊RはCさんにとって赤い糸で結ばれた恋人だったらしい。(守護霊Rがそう告げた。) 彼は遠い国で若くして命を落とし、今は前世の恋人でもあったCさんを守るためにここにいると言うのだ。そしてCさんは20才で死ぬ事になっていて、その後霊界で守護霊Rと結ばれると言うのだ。Cさんも言葉にはしなかったが守護霊Rの事をかなり信用してるようで20才で死ぬ事も承知している様子だった。

他にも、色んな話を聞かされたが、私は、微妙に受話器を持つ手が震えているのを確認しながら「かなりヤバイ」と心密かに感じていた。以前、Nさん親子に聞かされた典型的な動物霊などの低級霊に憑かれた時の症状と同じなのだ。
守護霊Rも動物霊の類が化けているだけだろうし、お腹が大きくなったのも、その動物霊によるモノだと考えていた。こっくりさんがきっかけと聞いた時点でおかしいとは思ってはいたが・・。

かといって私自身は、それを祓ったりすることも出来ない。ただ殆どの霊障は本人の意志や行動次第で解決できると考えていた。

Cさんには、この時の時点では安易にその事は告げなかった。Cさんにとって今まで信じてきた守護霊Rが、ただの動物霊で騙されてるなんて聞かされても信じたくないのが人間だ。むしろ逆に私の方を疑うだろう。でも、このまま放っておくと確かにCさんは20才になった時点で交通事故か病気か何かで死ぬかもしれない。そしてその動物霊の眷属となって二度と人間に転生できないのかもしれない。Cさんが守護霊Rに「霊界で結ばれる」と告げられた本意は守護霊R・・つまり動物霊の眷属にされる事だろうと思った。

私はCさんと直接会う事にした。会えば動物霊などの低級霊かどうかハッキリすると思った。タチの悪い低級霊に憑かれていれば、もっとハッキリ震えが止まらなくなって喋れなくなると思ったからだ。
彼女には「もっと詳しく話を聞きたい」程度にしか言わなかった。とりあえず会って、さりげなく動物霊のケースを話して反応を見ようと思った。何とか彼女が20才になる前に説得できれば・・と考えていた。それでもCさんが守護霊Rを信用してるようであれば、京都の霊能者Nさん親子に相談してみようと考えた。
私は事件に巻き込まれたBさんの様に、「ヤバイ」と感じていながら放っておく様な事を二度としたくないと思っていたのだ。

12月の休みの日にCさんと会う約束をした。その日は天気も良く私も気分良く電車に乗って待ち合わせ場所の都内某所に向かったのだが電車に乗ったとたん、急に気分が悪くなり寒気がして頭が痛くなり始めた。そして吐き気を催して、とうとう途中の駅で降りた。
トイレに行ったのだが、あまり気分は変わらず少し休みながら、やはり今日は会うのは辞めて引き返したいという思いで一杯になった。しかし同時にこれがCさんに憑いてる守護霊Rによる脅しだろうと言う確信もあって、やっぱり無理してでも行かなくてはと思い直し、また電車に乗って待ち合わせ場所に向かったのだ。するとやはり気分は再び悪くなり始めた。

待ち合わせ時間から20分ほど遅刻してやっとたどり着いた。Cさんは一見普通の女の子だった。しかし会ったとたん私の寒気は頂点を越えて今度は逆に寒気の感覚が鈍ったように妙な感じでおさまった。茶店に入ってCさんの話を聞かせてもらった。彼女は理解者を得にくい話題だけに嬉しそうに自分の霊体験を次々と話始めた。
私は再び寒気がし始め、ずっと守護霊Rによる威嚇に違いないと、その事にばかり気を取られ、つい「今、守護霊Rは来てるの?」と聞いてみた。Cさんは「うんん。今日は珍しく来てないみたい。」と答えた。私はいつ動物霊の話をしようかと機会を伺っていたが、なぜか頭の中には「言うな!言うな!」と言う言葉で一杯になっていて、その言葉が、どこから出てきたのか自分の意志が発したのかどうかもよくわからず、気分は再びますます悪くなり、吐き気に腹痛、頭痛と最悪で何度かトイレに駆け込んだものの全く気分は良くはならず、ようやく彼女も気になり始めて「どうかしたのですか?」とたずねてきた。(それ以前に2時間程の間に青ざめた私が繰り返し席を外してる事に何も気が付かなかったというのも変だったのだが。)私はここぞとばかりに動物霊の話を切り出した。よく、憑かれる者にとって都合のいい姿で現れ、霊力を与えて利用して‥意外とこういうのに憑かれてるタイプの霊能者が多いと言う話を詳しくした。Cさんがどういう反応を示すか少し怖かったが、とにかく警告だけでもできれば、あとは彼女自身が自分の事を見極めるだろうと思い、彼女の気分を害することを覚悟の上で話したのだ。

しかしCさんは意外にも「私に憑いてる守護霊Rがその動物霊だったらどうしよう‥」ともらした。そのとたん急に私の気分がすーっと楽になるのがはっきりわかったのだ。どうやら彼女自身もその守護霊Rに対して不信感はあったらしく、それでもその守護霊Rを信じた方が楽だから、ついつい疑わずに過ごしてきたらしいのだ。彼女は急に元気がなくなって考え込み始めた。私は念を押すように以前同様の症状の友人が事件に巻き込まれて殺された話もして、とりあえずはしばらく守護霊Rとは接触するべきではないとだけ言っておいた。生きていく上で別に霊力は必要不可欠ってモノでもないわけだから。

夕方、Cさんと別れて私は自宅に帰った。しかし私の方はそれからが大変で、家に帰ったとたん急に再び気分が悪くなり布団に倒れ込んで起きあがる事も出来なくなった。呼吸すること自体苦しく感じられ頭がガンガンするので手元にあった体温計で測ったところ39度近く熱が出て、普通の風邪とも思えなくて、以前京都の霊能者Nさん親子から教わった祓い言葉などを繰り返し唱えながらそのまま翌朝まで寝込んでしまったのだ。すると翌朝には嘘のように元気で熱も36度まで下がっていた。ただ、それから2日間程、誰もいないのに台所の方からずーっと視線を感じていた。ああ、守護霊Rか、あるいはその眷属を連れて帰ってしまったのかな‥と思いつつ放っておくと3日目には、その気配もなくなった。

数日後、気になってCさんに電話してみた。あれ以来、守護霊Rが、あまり姿を現さなくなったと言った。また夜が何故かとても怖くて寝れないとも言っていた。
そして数週間後、再び連絡をとってみたところCさんは守護霊Rが離れていったと言った。
聞けば、ある晩久々に守護霊Rが現れ急に「遠いところに行かなければならなくなったからお別れを言いに来た」と言いだしたらしい。Cさんは素直に承知したそうだ。
それ以来、守護霊Rは現れなくなりCさんも霊力が嘘のようになくなったらしいのだ。

やはり守護霊Rは動物霊だったのか‥?でもCさんが何とか冷静になって自分を見つめ直すことで守護霊Rを断ち切って助かったのは確かだ。

  • 霊能者

 

動物霊などの低級霊は人間の弱い部分をよくわかっていて巧みに利用する。
Cさんは中学の頃、信用していた男の子に押し倒されそうになって以来、男性恐怖症に陥った。女性の場合、性的虐待などのトラウマが原因でその後、嫌悪感が大きくなって男性恐怖症に陥ってしまうか、あるいは逆に水商売などを始めて男性に対する恐怖心を無理矢理消し去ろうとするケースが殆どらしい。
Cさんも男性恐怖症とは言え怖いけど甘えられる彼氏が欲しかったのは事実。その辺を見透かしていて、動物霊は女性的な美少年に化けてやさしく近付いて前世の恋人だの赤い糸だの死後の結婚だのと話を吹き込んでいたのだろう。

自分に力を貸してくれる霊が、あまりにも自分らにとってだけ都合のいい場合はよくよく客観的に見つめ直した方が良い。

ちなみにCさんは、その後20になっても予告していた様に死んだりする事もなかった。
男性恐怖症も治りちゃんとした彼氏もできて結婚の予定もあると聞いた・・。

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