2017 12月

耳瘻孔治療体験 2017年12月22日 20:00

とうとう年末になってしまった。またしてもすんごく間が空いた。
このサイトはサイトとして機能してると言えるのだろうかと我ながら時々不思議に思う。

今年も執筆本やら何やら色々ありすぎて、自分の時間が全然作れなかった。
そんな中、実は今年は私にとって生れて初めて手術らしい手術と言うものを受けた。今回この事を記事として書きたい。

私は生まれつき左耳に「先天性耳瘻孔(せんてんせいじろうこう)」と言う病気を持っていた。
見難い写真しかなくて申し訳ないが、下の様に耳の一部に小さな孔が明いている病気だ。

 

  • 耳瘻孔治療前

先天性耳瘻孔

 

ネットで調べると100人に1~2人は持ってるらしく、耳の内側とかに出来ていて気付かない人もいるとか。
胎児期、耳が形成される時に、うまく形を成せず隙間が出来て、そこが孔状になって残ってしまい出来るものと推測されているらしい。

病気と言っても基本的には放っておいても何も問題はない。
ただ、この穴から、たまに汁が出てくる事があり、これが出てくると痒くなるので、ついついいじってしまうのだが、この出てくる汁がまた嗅いでみると、思わず「くさっ!」と顔をそむけたくなる様な嫌な臭いを放つのだ。
そんな、怪しい穴なのだが、これのせいで今回、ムチャクチャ大変な思いをした。

【予兆!顔半分が腫れる】

2017年8月17日(木)異常発覚初日。

最初の異変に気付いたのはこの日だ。
ここ数か月「ここれんね」の「心応理講座」で使う音源を作り直す関係で、ヘッドホンを付けっぱなしで作業する日が多かった。
以前はイヤホンで作業してたのだが、今年は新たにちょっと良さげなヘッドホンを買って、それで作業していた。
しかしこのヘッドホンに変えたのが、どーも原因で、今回の問題が起こったっぽい。

1日中ヘッドホンをかけっぱなしでいると、左耳の付け根が痛くなってきた。
耳が圧迫されて痛くなってるのかなと、あんまり気にしなかったのだが、どーもその痛くなる辺りが耳瘻孔のある部分だと気が付いた。
ヘッドホンを外して、耳瘻孔の辺りを触ると、やっぱりちょっと痛かった。
その時は、単純にヘッドホンがまずかったのかなと思ってイヤホンに変えて作業を続けた。
それからは左耳が痛くなる事は無かったので、そのまま忘れてしまっていた。
今にして思えば、これが最初の失敗だった。
すぐに異変に気付いて耳鼻科に行っていれば、そんな酷い事にはならなかったかもしれない。

2017年8月19日(土)異常発覚から3日目。

夕方になって、耳瘻孔の辺りが触らなくても痛くなってきた。鏡で見ると耳瘻孔の辺りが赤く腫れだしていてビックリした。
何だこれは??とにかくネットで調べてみた。

実はここで初めて、生まれつき持っていたこの耳の穴に「先天性耳瘻孔」と言う呼び名がある事を知った。
そしてこれが、時には炎症を起こして腫れる事があるらしく、そうなると抗生剤などで治療する必要があると言う。

今まで耳瘻孔の辺りが痒くなる事はあっても、痛くなったりする事は無かったので、まさかその炎症が今になって起きたのかと、ちょっとドキッとした。
これ‥やばいかも。
とりあえず、明日朝一番に耳鼻科に行こう!

と、ここで嫌な事に気付いた。今日は土曜日。そして明日は日曜。休診日だ。なんて間が悪いんだ。
月曜の朝まで我慢するしかない。

夜になり、痛みが地味にずーっと続くようになった。その痛みで、なかなか寝付けない。
ウトウトしてたら痛みでまた目が覚めるの繰り返しで、朝までほとんど寝れなかった。

2017年8月20日(日)異常発覚4日目。

朝、顔の左半分が痛い。鏡で自分の顔を見ると何か左頬全体がフランケンみたいに腫れていてビックリ!
ここで、やっと事態が深刻なのではと考え始めた。
左頬全体がズキズキしてすごく痛い。こんなんじゃまともに仕事できないと思い、とりあえず今日のセッションを延期させてもらい、日曜でも診てくれそうな耳鼻科を探した。

でも、近くでは見当たらず。こう言う時どうすればイイんだ?
救急車呼んだ方がイイんじゃないかとも思った。それぐらい我慢できないほど痛いのだ。
でも顔半分が痛いだけだし、自分でタクシー呼んで病院に行けばイイんじゃないか?
そうだ、とりあえず直接病院とかに駆け込めないものかと思い、近くの病院に電話してみた。
でも「ただ今、混みあってます。後ほどおかけ直し下さい。」の繰り返しで繋がらない。
なんで、土曜の夜から痛み出すんだと、この間の悪さに自己嫌悪。

寝れなかった分の眠気もあって、もうイイや!明日まで我慢しようと思い、タオルを耳に当てて横になると、痛みも少しはマシで、さすがに痛みより眠気が勝ってきたのか、時々は寝れた。

しかし夜には、さらに痛くなってきた。なんだか顔半分にデカい虫歯が出来てズキズキ痛み出してる様な感じ。
触ると針で突いたような激痛が!触る事も出来なくなってきた。
早く明日になってくれ!

2017年8月21日(月)異常発覚5日目。

朝、とにかくフランケン状態のまま近所の耳鼻科へ。
膿が溜まって腫れているらしく、抗生剤を出してもらえるとの事だった。
「一応、膿も出してみましょうか」と先生が言う。どうやって出すのか聞けば、注射針の様な物で吸い出すとの事。

いや、ちょっと待て、今、触るだけでもかなりの激痛なのに、その上に針で刺すって拷問やんか!
「触るだけでも激痛なんですよ!この上、針刺されたら、絶対泣きます!ワンワン泣きますよ!イイんですか!?(TvT)」って思わず先生を脅迫してしまった。
先生は笑いながら「じゃあ、とりあえず抗生剤だけで様子みましょう」って事になり、ホッとした。
しかしこれがまた第二の失敗だった。最悪の事態を招いてしまった。
泣いてもイイから、この時、膿を何とか出してもらうべきだった。

帰るとすぐ昼食後に薬を飲みだして、30分ほどでスーッと痛みが治まってくるのが分かった。
夕方には頬の腫れも大分引いて、このまま治るんじゃないかと思われた。
薬は4日分。金曜の朝の分まである。これは今週中には完治するなと楽観視していた。

【いざ激痛の園へ】

2017年8月23日(水)異常発覚から7日目。

夜、また異変が起きた。耳瘻孔の辺りが、どーも以前よりも増して痛くなってきた。

鏡で見てみると、頬の腫れはスッカリ無くなった。しかし逆に、腫れが引いた分が圧縮されたように耳瘻孔の周りだけが、ゴルフボールの様に今にも破裂しそうなほどパンパンに腫れていた。表面の皮膚も腫れで引っ張られて破れてモロモロ剥がれだしている。
これ‥無茶苦茶ヤバいんじゃないの!?

先生にもし異変があったらすぐに来てくださいと言われていたので、明日もう一度、耳鼻科に行こうと考えた。
しかし、ここでまた嫌な事に気付いた!今日は水曜の夜。明日木曜は耳鼻科は休みなのだ!金曜まで我慢しなきゃない!

何でいつもこう間が悪いんだ!
耳瘻孔が痛み出したのも土曜の夜で、翌日日曜は休診。今回も水曜の夜に異変に気付いて、翌日木曜は休診。
なんか私の場合、風邪をひいてひどくなるのも、だいたい土曜の夜か水曜の夜。
そして宅配が来るのも、電話が鳴るもの、だいたい私がトイレに入ってる時に限って来る^^;

とりあえず薬は金曜の朝まである。これでしのぐしかない!
薬を飲むと痛みはすぐに和らぐが、5~6時間ぐらい経つと、また痛み出してくるのが分かる。
つまり昼間は薬が効いて問題ないが、夜中過ぎから朝にかけて、薬が切れた頃に痛みで目が覚めてしまうので大変だった。
そして恐怖の25日の金曜日を迎えるのだ。

2017年8月25日(金)異常発覚から9日目。

明け方3時頃、痛みで目が覚める。もう痛みに耐えれず、とりあえず夜中から朝ごはんを食べて薬を飲む。
これだけ痛いのに、ちゃんと薬を飲む前に、ごはんを食べようとする自分に、ちょっと感心してしまう。
とりあえずこれで再び寝れる。

朝10時になって、すぐに耳鼻科へ。先生に、これはもう膿を出すしかないよと言われ、覚悟を決める。
これだったら、最初から月曜日に膿み出ししてもらえばよかった。
触るだけで激痛の耳瘻孔の穴の中に針を刺され、痛みの境地へ、いざ!

もう注射針を頭の中心辺りまで刺された様な激痛が走る!ぎゃぁあああぁあ!痛いぃ~!
触るだけで激痛の所に、針の激痛が重ねられ、かつて味わった事のない激痛のハーモニー!
なんて残酷な激痛の二重奏!

なぜだろう。
絶対に涙が出ると思っていたのに、全く涙が出てこない!
そうか!痛みをこらえようと全力で集中しているから、涙を出す力さえ残っていない。
ああ~痛すぎる!!

でも、これで膿が出て痛みから解放されるなら、この激痛も本望!
とくと味わってやる!と覚悟を決めている中、先生がつぶやく!

「う~ん、膿が出てこないですねぇ」

え~~~!!何のための激痛二重奏~!!!!

結局、膿は全く出てこなかった…。
「これはもう切開して膿を出すしかないですね。今から病院に行きますか?」
時間はすでに昼近くで、受付時間は過ぎてるらしく無理かもしれないとも言われたのだが、その後、スタッフの方が病院に問い合わせて交渉してくれて、何とか今日対応してもらえることが確認できた。
そのまま予約を入れておいてくれた。すぐに紹介状を書いて渡され、私は一旦仕事場に戻って、影響の出そうなお客さんにメールで連絡を入れておき、すぐに病院に向かった。

12時ちょうどぐらいに病院に到着。何とか受け付けてもらえて、待つ事2時間ほど。午後2時頃ようやく順番が来て診察室へ。
担当の先生が一言「これはひどい!よくここまで我慢してましたね‥」
い、いや、耳鼻科の休診日と重ならなければ、ここまで我慢しなかったんだけど…と、心の中で愚痴る。

「とにかく切開して膿を出しますね」
そう言われ、何やら先生と看護師が慌ただしく準備しはじめた。
しかし何かガーゼが無いとか、間に合わせのものしか無い様な会話をしてるので、ちょっと不安になる。
多分、急に入れてもらった予約だし、無理を承知で先生が引き受けてくれたのかもしれない。

普通に診察室の椅子に座ったまま、切開するようだ。
まずは麻酔を打たれる。ここで先生が妙な事を言う。
「膿が溜まってるので、麻酔があまり効かないかもしれません」

まぁ、きっと念のために言ってくれてるのだろうと、この時は軽く聞き流していた。
そしたら、ナイフで耳を切られ始めると、普通に激痛が走った!
痛いいい~~!

ええ?ナニコレ!
麻酔全然効いてないんじゃないの!?
いや、確かに「効かないかもしれません」って言ってたけど、本当に効いてないよ!!

まぁ、メスで切られるだけなら、まだ耐えれる。
次に「膿を押し出しますね。かなり痛いかもしれませんよ」

そう言われた次の瞬間、すんんんごい激痛が走る!ぎゃああ~~!
麻酔全然効いてないよ!!!
いや、確かに「かなり痛いかもしれませんよ」って言ってたけど、本当に無茶苦茶かなり痛いよぉお!!!

この世にこんな痛みがあったのか!と、もう生まれて初めて味わう最強の激痛だった!
耳鼻科で頭の中心まで針を刺された様な痛みだと感じたが、それ以上だ!
今回は頭の中をドリルで刺されてグリグリ掻きまわされてるような痛さ!
これ多分、いや絶対、死んだ方が楽なんじゃないかと、本当にそう思えるぐらい痛かった!
いっそのこと、このまま気絶してもイイんじゃないか?気絶したい!気絶させてくれ~~!
このままアチラの世界に逝かせてくれ~~~!!!

でも治療してくれる先生が、優しそうな20代ぐらいの女性の先生だったもので、このまま気絶したら、この先生がパニックになるんじゃないかと、なぜか私の方が先生の方を心配をして、気絶しない様に必死で意識を維持してた。
はうっ!早く!早く終わってくれ~!

「もう一度押し出しますよ。すごく痛いと思います」
うぎゃああああ~!!
いや、確かに「すごく痛いと思います」って言ってたけど、本当に無茶苦茶すごく痛いよぉお!!!

先生のその予告が残酷なほど的確過ぎて怖い~~!!
はぁはぁ。ムッチャ汗が出て来た。
顔が汗だくになってきた。

よく映画や漫画で、ぎゃああ!と叫ぶシーンがあるが、実際そんな叫ぶ人っているのかと思っていたが、これは本当に映画の様にぎゃああって叫びたかった。
でもここで叫んだら、待合室にいる他の患者さんは、何で耳鼻科から叫び声が聞こえるんだ!?歯科なら分かる気もするが、耳鼻科からの叫び声って…。何か事件が起こったのではないか?と異様に思うんじゃないか?などと、なんでこんな痛みを感じながら、そんな他人の心配が出来るのか、自分でもよく分からないが、そんな事を考えてしまって必死で叫びたいのを我慢してたので、叫び声が叫び声にならず「うぐごがっがんんがぁ」と無駄に異様なうめき声になってしまう。

もうダメだ!まもなく痛すぎてアチラの世界に逝ってしまう!
はぁはぁ。涙は出そうでやっぱり出てこない。
そこまでの余力さえ無い感じだ。

「最後、お湯で流します。染みると思います」
うぬぅぉおおおお!!
いや、確かに「染みると思います」って言ってたけど、本当に無茶苦茶すごく染みるよぉお!!!

しかし、このお湯で流すのだけは、何だろう‥痛みと同時にお湯の流れる心地よさが、奇妙なハーモニーを奏でている。
すごく痛い!でもちょっと心地イイ!すごく痛い!でもでもちょっと心地イイ~!

何か逝ってはいけない、痛心地イイ禁断の世界に、何者かが手招きしている!
だ、ダメだ!戻ってこい!管理人!
禁断の世界に逝ってしまってはダメだあああぁあ!

「終わりましたよ」
はうっ!ヤバかった。
痛すぎて、あやうく幽体離脱するところだった。
禁断の痛心地イイ園に逝って返って来れなくなる所だった。

自分では見えないが、傷口は塞がれておらず、切開された状態でガーゼの様な物を詰められているらしい。
今後の治療について。先生も痛い治療を患者に強いるのも辛いのだろう。
すこし躊躇われてから「明日も病院に来れそうなら、また膿み出しをした方がイイと思うのですが、どうしますか?」と遠慮がちに聞かれた。

明日は土曜で、病院は休みだが、救急病棟の方で、早めに経過を確認したいとの事。
早く治したいので、了解した。
しかし、明日もこの痛みが続くのかと思うと、ちょっとゾッとする。
今日の治療は長かったように感じたが、実際には30分もかかってなかったようだ。
抗生剤や痛み止めを出してもらった。

どうでもイイが、耳の外側は、適当なガーゼが無かったらしく大きいガーゼを畳んで耳に付けられた。
これが帰ってから鏡を見たら、ちょっと笑ってしまうぐらいデカくてビックリした。
スマホを4台ぐらい重ねたぐらいの大きさか。
どおりで、通りすがりの人にチラ見され、子供にガン見されてた訳だ。
何か頭が割れたのかと思うぐらい、すごい怪我をした人だと思われたと思う。。。
頭が割れた様に痛かったのは確かなのだが。

こうして痛みの園から何とか生還した管理人。
本当にこの世の中にこんな痛みがあるのかと私にとってはとても衝撃的な一日だった。
アクション映画で、銃弾を浴びて、まだ意識が残っている仲間が「とどめを刺してくれ‥」と主人公に懇願する気持ちが今回すごくよく分かった。

2017年8月26日(土)異常発覚から10日目。

翌日の土曜。再び病院へ向かう。裏の救急患者入り口から入って、救急受付へ。そこへ担当の先生が迎えに来てくれて、救急病棟の治療室に入る。
もう麻酔など無しで膿み出しを行う。
昨日の様に激痛が走るが、膿が減った分、痛みは昨日よりマシだった。って事は本当に昨日は麻酔が全然効いてなかったのか。
そして最後のお湯で流すのが、また昨日以上に痛心地イイ禁断の感覚。妙にこれだけは癖になりそうだ。

この日は10分ほどで終わった。
切り口は2cmほどで、縫ったりもせずそのままパックリ開いていて、そこに膿を吸い出すためのガーゼっぽい詰め物をされていた。
これを交換しながらしばらく膿を押し出す事を繰り返すらしい。

家に帰ってから鏡を見ると、とりあえす外側のガーゼが普通の名刺サイズになっていて、ちょっと色んな意味でホッとした。

異常発覚12日目以降

8月28日の月曜。そして31日の木曜と2回ほど病院に通って膿み出し。
外側のガーゼを風呂で濡らしてしまう事もあり、自分でもガーゼを変えたりした。それは問題なかったようで、これからも適度に交換して欲しいと先生に言われた。
切り口の詰め物も無くし、縫うわけでも無くそのまま放置で自然と塞がっていくらしい。

翌週の9月8日(金)異常発覚から23日目。切開部分も完全に塞がって、最後の膿み出しとして耳瘻孔の孔から膿を押し出されたが、もうほとんど出なかった。痛みも全然なくなった。

2017年9月22日(金)異常発覚37日目。次の手術の準備。

朝から市立病院へ。傷跡がやや赤くなってる程度で一応完治と言う事になった。
もう触っても痛くない。痛くないって…なんて幸せな事なんだ。

しかし、これですべてが終わった訳ではなかった。
耳瘻孔は人によっては、また再度化膿して膿が溜まる事があるかもしれないらしいのだ。
まぁ、今度はさすがに気付いたら、すぐに耳鼻科に行って針で膿を出してもらえばいいとは思う。
でも正直、二度とあんな痛い思いはしたくない。再発しない様に完全に治そうと思ったら、耳瘻孔そのものを取り出してしまう手術を受ける必要がある。

耳瘻孔は外から見ると穴なのだが、耳の中では1cmほどの長い袋状になっており、そこにバイ菌が入ってしまった時に化膿する。
今回は多分今にして思えば、ヘッドホンを使う様になったのが、きっかけだったのかも。
夏だったし汗で蒸れたのか、何らかの原因でバイ菌が入ってしまい化膿したのだろう。なので、もうこの耳瘻孔の袋そのものを取ってしまう手術を受けることにした。

先生と相談し、ちょっと先にはなるが手術日を11月15日に決めた。
本当はもう傷口も塞がってるので、すぐに手術を進めてもよかったのだが、手術をするとまたしばらく頭が洗いにくいとか、髪を切れないとか、色々生活上の都合を考えて、ちょっと間を開けてからにさせてもらう事にして11月中頃を希望したのだ。

そして今日は診察後、問題なく手術が受けれるか確認の為に、血液や尿や心電図など色んな検査を一通り受ける。看護師さんに案内されて次々と検査を受けて、30分以上はかかっただろうか。再び耳鼻科に戻ってきて、問題無いと言う事を説明されて、昼過ぎには帰った。

しかし何となく不安だったのは、いや効いて当たり前なのだが、今度の手術の時は麻酔はちゃんと効くだろうなと、麻酔の心配をしてしまう。
これ、結構自分の中で今回麻酔が効かなかった事がトラウマになってしまってる気がする。

【初めての手術台】

2017年11月09日(木)手術1週間前。

昼から久々に病院へ。手術は来週なのだが、その前に当日の進行順など色々説明を受けた。思わず先生にも「今度は麻酔効きますよね?」と聞いてしまった。先生は笑いながら「大丈夫です」と答えてくれた。ここで「効かないかもしれません」なんてまた恐怖の予告をされたら、絶対に私は失踪する。
いよいよ来週が手術だ。

2017年11月15日(水)手術日。

午後から手術。また耳の辺りがしばらく触れない、洗ったり出来ないだろうと思い、午前中に髪を切りに行って、お風呂にも入っておく。
準備万端で午後3時に病院へ。

最初はいつもの診察室で先生から説明を受けて、その場で少し耳瘻孔の中を針の様なものでほじられて、消毒された。
右腕にタグの様なバンドを付けられて、間違われない様にするためか「左」とマジックで書かれた。
左耳の手術と言う意味らしい。そして診察室を出て、待合場所で再び待たされる。

トイレを済ませて20分ぐらい待っただろうか。3時半ぐらいに看護師さんに案内されて手術室へ。
耳鼻科は2階だったが、手術室は3階だった。

手術の控室みたいな所に入ると、男性の看護師に案内され、カーテンでしきられた試着室みたいな所で、渡された手術着に着替える。
服とズボンと靴下を脱いで、シャツとパンツだけになって、手術着を着る。
頭にビニールのキャップを被って、専用スリッパを履いて、カーテンを開けて出ると、看護師が財布と携帯を横にあるロッカーに入れて、鍵を預かってくれた。

再び看護師に連れられて、いよいよ手術室に入る。
天井にはドラマでよく見る沢山のライトが付いてるやつがあった。
そのライトの下の手術台にそのまま腰かけて、スリッパを脱いで仰向けになる。
手術台に寝るのは生れて初めてで、ちょっとドラマみたいだ!と変な所で興奮してしまった。

足をベルトで縛られ、右手には自動で定期的に計測される血圧計を巻かれ、左には点滴なのか何か分からないが左手首に注射針を刺しっぱなしにされた。
手術をするのは、いつもの耳鼻科の担当の先生。そしてベテランっぽい年配男性も一緒にいた。

顔は右斜め向きにして、布を被されて耳周辺のみ穴が明いていて、ライトで照らされた。
いよいよ始まるっぽい。ドキドキする。

最初にアルコールか何かで消毒されて麻酔を打たれる。
でも触られてる感触はまだある。
これって麻酔効いてるのか?ちょっと不安になった。
我ながら、かなりトラウマになってる。

いよいよ手術が始まった。
先生がメスを耳に近付けるのが何となくわかって怖い。
そして切開が始まった。
痛くは無いがもぞもぞ感触はあって、これが痛みになるんじゃないかと思いきや痛みにはならないと言う何とも妙な麻酔の効き方で怖かった。

定期的に右腕の血圧計が動いて圧迫される。
その時は意識が右腕の方に集中してしまうためか、気分的に楽だ。
左耳は、時々かゆみのような感触と、ちょっとチクッと痛くなる事もある。

看護師さんに「痛くないですか?」と聞かれる。
「痛くは無いけど、痒いと言うか、触られてる感触はありますね」と答えると、痛みだけを取り除いて、触る感触は分かるタイプの麻酔だと説明された。
なるほど。でも何か触られてるのだけが分かるのって、何とも怖い。

担当先生がベテラン先生と何やら「軟骨の方に回り込んでる」「取れるか?」と話しながらゴリゴリゴリと嫌な感触があって、大丈夫なのか?と不安になる。
切開してから20分ぐらい経っただろうか。なんとか耳瘻孔の袋が取られたようでホッとする。

最後は切り口を縫っていく様子だったが、機械で焼いて縫われてるのか、ジジッと焼く様な嫌な音がして、ちょっと痛みがある。
ようやく縫い終わって「終わりましたからね」と声をかけられる。

布や血圧計、注射などを取られて、看護師に言われて起き上がる。
鏡が無くて分からないが、左耳はガーゼとテープで止められてる感触があった。

フラフラはしないが、なんか結構、冷や汗なのか、ライトを当てられていたための汗なのか分からないが、顔の左半分だけ汗だくになっていた。

先生方に軽く挨拶して、男性看護師に連れられて先ほどの試着室みたいな所に戻って着替える。
財布と携帯を返されて、耳鼻科の受付に戻るように言われて控室みたいな所を一人で出る。

しかしここが、どこか分からない。耳鼻科がどっちか分からずウロウロしていると、通りがかりのスーツ姿の男性が声をかけてくれて、2Fの耳鼻科の場所まで丁寧に案内してくれた。
病院に出入りしている業者の方だろうか。親切で助かった。

耳鼻科の受付に受付表を見せると、待合室で再び5分ほど待たされてから再び呼ばれて診察室へ。

今日取った耳瘻孔の袋を先生が見せてくれた。
2㎝ほどの長い袋状になっていた。軟骨の方に回り込んでいたらしく、少し全部取るのに手間取ったような説明をされた。
何にせよ無事に取れてよかった。
これでもう突然化膿する事もないしホッとする。なんかスッキリして嬉しい。

抜糸については、大体は溶けて無くなる糸らしいが、上の方だけ抜糸が必要な糸を使っているとの事で、来週の水曜に再び伺う事になる。

左耳には、またガーゼが貼られていたが、これは明日には取ってもイイらしい。
ただ、そのガーゼの下には透明な傷テープの様なものが貼られているらしく、それは次回まで取らないで欲しいとの事。

病院を出て、抗生物質と痛み止めを薬局でもらう。
手術完了祝いとして今日はビールで乾杯したいと薬局の人に話したら、手術後なので今日は控えて下さいと止められてしまった。

【摘出手術後】

2017年11月22日(水)手術7日後。

昼前、再び病院へ。透明な傷テープをはがされて、先生がちゃちゃっと抜糸をしてくれる。

後は様子見と言う事で、定期的に通う形になるらしい。
抗生剤はもう飲まなくていいようだ。
耳の所には市販の傷テープを貼っておくとイイと薦められた。

帰りにドラッグストアでさがして買って帰る。
マスキングテープみたいだが、傷口に貼る傷テープと言うものらしい。

その後、本当は12月4日の月曜に次の予約を入れていたが、当日になって風邪をひいてしまいキャンセル。
12月18日の月曜に予約を入れ直した。

2017年12月18日(月)手術33日後。

昼前に病院へ。もう手術から1ヶ月経ったことになる。傷口は完全に塞がり、もう問題はなさそう。
一応今回で治療は終了との事だった。
半年近くお世話になってしまった担当の先生に、感謝を告げて病院を後にした。

傷テープは念のため、もう1か月ほどつけてもらった方がイイかもと言われた。
傷口は完全に塞がったが、耳の形がちょっと変な形にはなってる。今後どの程度、元に戻るのかは分からない。
まぁ、見た目は気にしないのでとにかくしっかり取り除いて欲しいと、手術前にお願いしたからってのもあるのかな。

 

  • 耳瘻孔摘出-治療跡

耳瘻孔摘出1か月後

 

耳瘻孔がある方で、手術で耳の形が変わることに抵抗がある場合は、とにかく異常に気付いたらすぐに耳鼻科に行って抗生剤だけで治療する方がイイかもしれない。

そんな感じで、耳瘻孔の治療。とりあえず年内に片付いてよかった。嬉しい。
去年は親知らずを上下四本抜いたのだが、今年はこの耳瘻孔の治療がメインイベントって感じだった。
しかし、最初のあの切開の時の膿み出しの激痛の園へのトリップ体験だけは一生忘れる事が出来ないだろう。

耳瘻孔のある方は、とにかく異変を感じたら、もうすぐに耳鼻科へ行く事をお勧めする。私の様に甘く考えて膿を溜め込んでしまうと激痛の園に誘われる事だろう。
私も最初の時点ですぐに耳鼻科で、抗生剤をもらってたら、ここまで酷い事にならなかったかもしれない。
耳瘻孔を持ったまま、一生何事も無い人も多いとは思うが、受けれるのなら耳瘻孔の摘出手術も、受けておいた方がイイと思う。

100人に1~2人は、いるらしいので、同じ様に耳瘻孔のある人向けに今回記事を書いた。
私も最初、耳瘻孔について調べ出した時は、耳瘻孔の治療体験の記事など見つけて、すごく参考になった。
なので、特に私の様に異変に疎い人が、耳鼻科に行くのが数日遅れて、膿がすごく溜まったら、どんな地獄の門が開くのかを伝えたくて記事にしてみた。
魅惑の激痛の園に逝ってみたいと言う方以外は、治療はとにかくお早めに。

最後に耳瘻孔の治療に関する事をまとめておこう。
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・膿出し:
痛み出して、すぐに耳鼻科に行けば、おそらく普通は抗生剤で1週間ほどで治まるのだと思う。
・切開膿出し:
膿が酷くて、抗生剤が効かない場合は、切開して膿を出す。
多分、普通の耳鼻科でも、設備がある所なら、その場で切開して治療してもらえると思う。
切開後、膿を出し切って傷が完全に塞がるまで2~3週間。
費用は私の場合、病院での切開膿出しが、保険適用で4000円弱だった。
・耳瘻孔摘出手術:
耳瘻孔に異常のない状態の時に出来る。私の場合、切開膿出しが終わって完全に塞がってから受けた。
時間は手術自体は30分ぐらいだったと思うが、それまでの準備や手続きを含めると2時間弱ぐらいだったと思う。
費用は16000円ほどだった。
手術後、完治まで1か月ぐらい。その後も1か月ほどは、念のため傷テープを貼っておくように言われた。

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何とも痛々しい記事だが、これで今年の記事を終わろうと思う。
次は年明けの初夢診断か。
それでは良い年末年始を。

 


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